立命館大学特任教授であった
唐鎌直義教授の退職記念最終講義の内容に衝撃がはしりました。

江口英一先生の研究室にいた唐鎌先生は、江口英一先生から、次の様な言葉を聞いたとおっしゃってました。「日々働いて生活の中で日常と闘っている人から評価を受ける研究をやるべきです」

この言葉ってとても深いと思っています。
40代で大学に行った私は、その年で勉強して何になるとか、お金かかるのに勿体無いとか、散々言われてきました。早稲田にいる頃は、私の名前で学費を入金して、自分の身分証明書まで出しているのに、息子さんですか?って言うんです。早稲田は、男の学問だと思われているんだろうなと、まだまだ、日本における学問の位置は性別にも左右されているのだなと感じました。

海外では赤ちゃんと一緒に学会に参加してる人もいますし、大学は若者だけではなく、多様な年齢層の人たちが学んでいます。大学は高校を卒業した若者だけが行く教育機関ではないのです。そういったところから、日本は考えていかないといけないな。勉強は特別なものではなく、生きた芸術だと私は思っているので、自分の論文に命を吹き込み、今困っている人。今そこに生きている人たちの声を届けて、政治を変えていきたいと思っています。

そういう考えがなかなか理解されなくて、政治を出すなんて不謹慎だとか、左だとか、危険人物だとか。。。学問ってそういうものじゃなくて、いかに自分の考えを科学的に検証して、多くの人に認知してもらうものじゃないの???ってすごくモヤモヤしてたので、唐鎌先生のこの講演での言葉は、私の宝物になりました。

勉強は、開かれたもので権威的なものでもない。私は論文を通じ、身近な人たちの声を集めて、世界を変えていきたいと本気で思っています。こんな事を言えるのだって、勉学の世界だからですよね。ライバルは自分しかいないから、とっても楽です。自由で楽しい世界が大好きです。